西洋ネギのポワロを使ったクリーミーなスープです。ポロネギはデパートなどで買うことが出来ますが、インターネットで買うのがおすすめ。日本のポワロの産地である北海道から直接送ってもらえるサイトもあります。形が少しいびつだったり、小さ目のものなどのB級品は味はA級品と変わらないのに安い価格で買うこともできます。ザクザク切ってスープにしてしまうのでそれで十分美味しく作れます。
目次
材料 3~4人分
・ポワロ 2本
・ジャガイモ 300g
・バター 20g
・塩こしょう 適量
・水 適量
・ブイヨンキューブ 1個
・生クリーム 200㏄
・パセリ 5g
・クルトン 適量
作り方
- ポワロは緑の部分を切り落とし、縦に半分に切り分ける。
- 葉と葉の間に泥が残っていることがあるので、流水でしっかり洗う。
- 根元を落とし、繊維を断つようにして薄切りにする。
- ジャガイモは皮をむき、芽を取り除く。
- 5mmほどの厚さに薄切りにし、水にさらさず置いておく。
- 鍋を中火にかけ、バターをひく。
- ポワロを鍋に入れ、色を付けないように炒める。
- ポワロがしんなりしたら、ジャガイモを加え全体にバターをなじませる。
- 水を加え、ブイヨンキューブを入れる。塩こしょうで味を調える。
- 沸いたら弱火にし、ジャガイモに火が通るまでゆっくり煮る。
- あくが出てきたら、取り除く。
- ジャガイモが崩れるくらい柔らかくなったら火を止め粗熱を取る。
- ミキサーにかけ、鍋に戻す。
- 弱火にかけ、生クリームを加える。塩こしょうで味を調える。
- 器に注ぎ、みじん切りにしたパセリとクルトンを浮かべる。
この料理に合わせるワインは…
ブルゴーニュ産のピノノワールをおすすめします。単体で飲むと樽のニュアンスはそこまで強くないものの、スープと合わせると樽の香りがぐんと立ち上がってきます。ボリュームが出てポタージュと相性がいいです。
パリで愛されてきた伝統のスープ
日本ではあまり馴染のない野菜、ポワロをふんだんに使ったスープです。ポワロ、リーキ、ポロネギ、西洋ネギなど様々な名前で呼ばれています。地中海沿岸が原産で、古代エジプト時代から栽培がされていた歴史ある野菜です。日本の長ネギに似た野菜で、日本では広く長ネギが食べられていたので、あまり一般に出回らなかったのではないでしょうか。長ネギよりも太く、辛みが少なく甘みが強いのが特徴です。主には白い部分を食用とします。青い部分はブーケガルニに利用し、ブイヨンなどを取る際に香りづけとして使われます。火を通すととろみがつき、優しい甘さが口の中に広がります。旬は1月~3月の冬の寒い時期で、スープにするにはぴったりの食材なのです。
このスープは「ポタージュ・パリジャン」と呼ばれていて、名前の通りパリジャンに長く愛されてきたフランスの伝統的なスープです。ビストロや家庭でよく食べられています。ジャガイモは水にさらしてしまうとでんぷん質が流れ出てしまいとろみが弱くなってしまいます。なので、水にはさらさず、そのまま鍋に入れるようにしましょう。ポワロとジャガイモから作られる自然なとろみと優しい甘さが寒さ厳しいパリで冷えきったパリジャンたちの体を温めてきたのでしょう。