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ムートンというワイン
日本ではシャトームートンロートシルトと呼ぶ事が多いのでロートシルトに統一しますが、本来の英語読みのロスチャイルド、フランス語読みのロッチルドなどで呼ばれることも多く、ロートシルトはドイツ語です。シャトームートンロートシルトというワインは、ドラマチックな逸話から日本でもファンの多いワインの1つになります。味わいは濃厚かつ芳醇、飲み頃には感動するレベルのものもあり、わずかにミントのような後味を残すのを特徴としています。毎年異なる画家が手がけるラベルデザインはピカソやミロ、シャガールなどが手がけたことがあったことからコレクターも多くファンを増やした一因の1つになりました。
ムートンの始まり
1853年にナタニエル・ド・ロートシルトがシャトーを手に入れたことから始まりました。1855年にパリ万博でメドック格付け制度が始まりましたが、当初から評価が高く、必ず1級をとるだろうと言われていたムートンは、2級にされてしまいました。その理由は、イギリス人が作っていたシャトーだったからという偏見があったと言われています。その後、20歳で当主をつとめたバロン・フィリップ・ド・ロートシルトは、これを大変な不正だと激怒し、その後のムートンのラベルには『我1級に定されど2級には肯ぜぬ、ムートンはムートンなり』と書き込み、1級に認めさせるために努力を惜しみませんでした。
ムートンの歴史
ムートンを1級と認めさせるために行ったことの1つが中間的な瓶詰め業者を排除し、1924年にはシャトーで自ら瓶詰めを行うシャトー本詰めを世界で初めて始めたこととこの年からラベルに画家の絵を付け始めたことがあります。これだけで飛躍的に品質が向上し、1960年代にはカリフォルニアでロバート・モンダヴィと共にオーパス・ワンを生み出すなどをしているうちに、メドック格付けが始まってから118年後の1973年に1級に認められ、昇級した唯一のシャトーになりました。その後ラベルには『我1級になりぬ、かつて2級なりき、されどムートンは昔も今も変わらず』という言葉が書かれました。
フィリピーヌ
1988年にバロン・フィリップ・ド・ロートシルトが亡くなると、パリで舞台女優をしていた娘のバロネス・フィリピーヌ・ド・ロートシルトがなくなった父の後を継ぎました。ラフィット・ロートシルトのエリック・ド・ロートシルトと、シャンパンのバロン・ド・ロートシルトを生み出したり、1998年にはチリのコンチャイ・ト・ロ社とアルマヴィーヴァを作るなど精力的に発展に貢献しています。
まとめ
ワインを嗜む人にとって五大シャトーは憧れの的であり、もちろんシャトー・ムートン・ロートシルトもファンの多いワインです。それはバロン・フィリップ・ド・ロートシルトのたゆまぬ努力によるドラマチックな逸話や協力する画家の人気もワインの人気を底上げする形になっています。しかし画家の報酬はワイン1ケースという事が示しているように、ワインの素晴らしさが伴わなければ、全ては始まらないので、今現在シャトー・ムートン・ロートシルトに関わる人たちも素晴らしいワインを作るために日々奮闘している事でしょう。ムートンは昔も今も変わらずですね。
「ワインを使った大人デザート」
ワインを使ったデザートもあるって皆さんご存知でしょうか。
単純にドイツワインとかのデザートワインはお楽しみいただいたことはあるかと思いますが、ワインを使ったデザートといった点ではあまり試されたこともないかと思います。
どうしても飲みきれずあまってしまったワインを有効活用するにもうってつけですし、意外と自宅でも簡単作ることもできます。
ワイン会や、ホームパーティーなんかにも利用できますし、ただワインを持って行くよりも意外に凝ってておしゃれな感じもしますよね。
デザートで甘いものを取るのもいいですが、もう少し大人なデザートもひとつ楽しんでいただけるとより一層ワインを楽しむことができます。
いくつか参考にしてみてください。
洋ナシの赤ワインコンポート
洋ナシを赤ワインで煮込む大人のデザートです。
見た目もですが、味わいも上品に仕上がりますのですごくオススメです。
○材料
洋梨 2個、生クリーム お好みの量、ミントの葉 お好みの量、缶詰みかん 2〜3粒
○コンポート液
赤ワイン 1カップ(200ml)、水1/2カップ(100ml)、砂糖 30g、レモン汁 小さじ1
○作り方
1.先ずはコンポート液を作るため、上記の材料全て器に入れ混ぜます。
2.少し深めの耐熱皿に先ほどのコンポート液を入れ、洋ナシの皮をむいて一口サイズ、もしくは食べやすい大きさにカットして、洋ナシを加えてください。
3.少し馴染ませた後、ラップを軽くかけ、電子レンジ(600W)で15分加熱し、そのまま粗熱をとり、冷蔵庫で冷やします。
4.冷やしたものを器に盛り付け、お好みで生クリーム、ミントの葉、缶詰みかんを添えて完成です。
赤ワインで作るため、見た目も妖艶な感じですが、甘すぎずちょっとしたパーティーのデザートには使えるお料理です。
白ワインマスカットゼリー
爽やかな白ワインを、ゼリーにすることでこちらもまた大人テイストの楽しいデザートです。
作り方も簡単ですし、特に暖かい時期に活用していただきたいですね。
○材料
ぶどうジュース(白ぶどう系、マスカットジュースが好ましい) 150ml、白ワイン 2カップ、粉ゼラチン 10g、マスカット 8粒、仕上げ用にマスカット お好きな量、ミントの葉 お好きな量
○作り方
1.ぶどうジュースと白ワインを混ぜて、ゼラチンをまんべんなく振りかけてください。
2.レンジを600wで約2分間温めます。その後よく混ぜていきます。
3.少々小ぶりのカップに、自分のお好み、器の大きさに合わせてマスカットを入れて、先ほどのゼリー液を流し入れます。
4.冷蔵庫で1時間~2時間ほど冷やして、ゼリーが固まってきたら最後にお好みでミントの葉を使って彩りを豊かにしてください。マスカットは足りなければ上に更にも乗せてもオッケーです。
食後のイメージが強いですが、軽くお口直しの食中にお召し上がりいただいてもいいかもしれません。
口の中がフレッシュになりますので、更に食欲も増すのではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
特にフルーツを使ったデザート系ではワインを利用する時には一番使いやすいかもしれません。
もちろんアルコールが入っているので、お子様はもしかしたら気をつけていただいた方がいいかもしれませんが、十分にアルコールを飛ばしておけば大丈夫でしょう。
もちろん簡単にワインと合わせていただいてもいいでしょう。
特にどちらも軽めのものが一番いいかと思います。
是非色々とお試しください。
おやつにもお祝い事にもかかせないケーキ。
甘いもの好きな方だったら1個とは言わずに、2個も3個もいってしまうのではないでしょうか。
そんなあなたにワインを使って作るケーキをご紹介いたします。
ちょっと大人のケーキで、今回は赤ワインを利用して作っていきます。
残り物のワインでも大丈夫なので、安心してください。
そんなに難しいレシピではないので、是非参考にしてみてください。
赤ワインを使ったワインケーキ
チョコレートとチーズをベースに作るタイプです。
甘さは調節できますし、ワインのほのかな香りを楽しむことができるケーキです。
○材料
クリームチーズ 150g、ミルクチョコレート 50g (ブラックでも大丈夫です)、生クリーム 50cc、砂糖 大さじ2〜3、卵 1個、ヨーグルト 50g、赤ワイン 大さじ2、小麦粉 大さじ1、ココアパウダー 大さじ1、粉糖 適量
○パイクラストの材料
小麦粉 1カップ、塩 小さじ1/2、サラダ油 1/2カップ、牛乳 1/6カップ (オイルに足して全体で 2/3カップ)、バター 適量
○作り方
1.耐熱ボウルにクリームチーズと砕いたチョコレートを入れて、電子レンジで30秒加熱します。一度取り出し生クリームを加えて更に30秒加熱します。
2.ホイッパーでよく混ぜてチョコを溶かしていきます。
3.人肌くらいで溶けていきます。しかし加熱のしすぎには十分注意をしてください。
4.砂糖、ココアパウダー、ヨーグルト、赤ワインの順に加え混ぜていきます。泡立たないように注意をしてください。
5.さらに粉類を振るい入れて、よく混ぜていきます。
6.次にパイクラストを作っていきます。まずは小麦粉と塩をボウルに入れて適度に混ぜます。
7.サラダ油をしっかり測り、その上に牛乳を継ぎ足して計量します、(全体で約で2/3カップが目安です)
8.粉の中央にくぼみを作り、そこに油と牛乳を合わせたものを流し込んでいきます。少しずつしっかりと混ぜていきます。
9.だいたい耳たぶくらいの硬さになったら生地をまとめます。もし感覚的に柔らかいようでしたら粉を様子を見ながら加えてください。
10.いよいよ焼きに入ります。型にバターを塗ってクッキングペーパーを敷いてください。作ったパイクラスト生地の1/3程度をとって、型の底に手で押し広げていきます。
11.焼いた時に生地が膨らまないようにフォークで穴を開けることを忘れないでください。
12.200度で余熱したオーブンに入れて、180度に下げて10分焼いていきます。焼けたら取り出して粗熱を取ります。
13.粗熱が取れたらケーキの生地を流し入れ、数回底を叩いて余分な空気を抜いていきます。
14.180度に余熱しておいたオーブンに入れて160度に下げ45〜50分焼きます。焼き上がったらそのままオーブンの中で冷まします。
15.しっかり冷めたら冷蔵庫で冷やし、食べる時に型から外します。
16.盛り付けの際、粉糖で装飾をしたら完成です。
最後にフルーツなんかを添えてもおいしくなります。
基本さえ押さえておけば、応用の効くものかと思いますので、色々試してみてください。
まとめ
ビターに仕上げれば赤ワインとの相性もとってもいいケーキに仕上がります。
もちろん、ドイツや、カナダのようなデザートワインとの相性は、贅沢かつ、申し分のない組み合わせかと思います。
最後の締めに是非試してみてはいかがでしょうか。